アメリカの大型スーパー大手企業の一つであるTarget(ターゲット)が近年、新たなビジネス戦略を取り入れ大きく躍進しています。オンラインショッピングの販売で、以前は11位でしたが、最近の発表によると競合他社を抜いて8位になりました。大手小売店のQuarte Retail Group (クウォート・リテール・グループ)傘下にあるQVC(キュー・ヴィー・シィ)と、HSN (エイチ・エス・エヌ)は逆にランクダウンとなっています。Target(ターゲット)のEコマースビジネスは24%増加し、83.4億ドル〔892.38兆円、1ドル=107円と換算した場合〕になりました。2019年の数値では米国のEコマース市場全体におけるシェアが1.1%から1.2%に拡大したことになります。(下記の表は2016-2020年の米国の小売Eコマースの売上)


252905.png

アメリカのエコノミックマーケット分析専門家Liu(リュー)氏曰く、実店舗を運営する小売店が急速に変化する小売市場の状況に追いつくのに苦戦している中、ターゲットは確実に新たな戦略を取り入れてきています。具体的には、消費者がオンラインで購入した商品を店舗で直接ピックアップできるようにしたり、イベントごとに店内の陳列を大幅に変えたり、配達サービス会社Shipt(シプト)の買収に伴う当日配達などです。ターゲットは利便性とスピードを求める消費者の要求に応じながらも、オンラインショッピングのオーダーに実店舗を活用する方法を見つけ出したと言えます。

ターゲットのシェア拡大は、つまりは他社のシェアが落ちたことを意味します。2020年にはCostco(コストコ)のEコマースの売上は、83億3万ドル(8兆8,732億円)になる見込みですが、ターゲットはコストコを抜くことが予想されています。一方でMacy’s (メイシーズ) やQuarte Retail Group (クウォートリテールグループ)といった知名度のある大手会社は、オンライン販売では成長を続けているものの、Macy’s(メイシーズ)のマーケットシェアは、2019年には1.2%でしたが、今年は1.1%に低下することが予想されています。Quarteは2年連続オンライン販売の減少が続き、昨年の1.2%から今年は1.0%に減少する予定です。その結果Quarteは初めてトップ10リストから外れることになります。アパレルとファッション商品を主力の販売としてきたMacy’sとQuarteにとっては、アパレル市場全体の売り上げ低迷により、大きなプレッシャーを感じていると言えます。これらの2つの小売店は、消費者の需要を満たすことができず、新しい消費者を引き込むのに苦戦することで、他の競合他社のシェア低下が食い止められていると、Liu(リュー)氏は見ています。

また、トップ10入りの大手小売りチェーン店のE-bay (イーベイ)やApple (アップル)は、米国のEコマース市場のシェアをわずかに低下させるとの見通しです。一方でAmazon(アマゾン)のシェアは、2019年の37.3%から38.7%に成長し、今年は更に4.6%のシェア獲得が見込まれます。

(下の表は、2020年の小売部門でのマーケットシェアのランク予想)


252906.png
Actus staff
Actus staff