不調が伝えられて久しいBed Bath and Beyond(ベッド・バス・アンド・ビヨンド)が、ここにきて大きな動きを見せています。2012年から積極的に買収を行い、他業種の小売店を傘下に収めていましたが、既に昨年の時点で、採算が合わない小売店の売却を発表していました。

先日のウォールストリートジャーナルの発表によると、オンラインの高級家具ショップ、One Kings Lane(ワン・キングス・レーン)を売却することが決まったようです。更に、マグカップから手ごろなジュエリーまで、パーソナライズした商品を提供するオンラインショップのPersonalizationMall.com(パーソナライゼーション・モール・ドットコム)は、オンラインのフラワー販売の大手である 1-800-Flowers.com Inc(1-800フラワーズ・ドットコム)への売却が決まっています。

最近の決算報告時には、社長兼CEOのトリットン・マーク氏は「コロナウイルス流行の中で、急速に変化するショッピング習慣と、店舗閉鎖に直面しており、2020年以降のオムニチャネル運用をサポートするために約2億5000万ドルを投資する予定」と発表しました。計画された投資内容は、オンラインで購入後、Bed Bath and Beyondの店頭または消費者の近所で商品をピックアップできる仕組みや、オムニ在庫管理、デジタル・マーケティングとパーソナライゼーションが含まれます。当初は、約1億5000万ドルを一部の実店舗の改造を行う設備投資計画でしたが、それらの延期を決めています。

実際に、一消費者としてBed Bath and Beyondのオンラインショップで買い物をすることがありますが、他のどの小売店と比べても後れを取っていることが良く分かります。商品配達の通知が来ない、商品が届くまでに時間がかるなどなど、確かにまだまだ改善の余地がありそうです。

ハートマン・ジョン
COOに就任したJohn Hartmann氏

Bed Bath&Beyondは、ハートマン・ジョン氏を2020年5月18日付けで、Bed Bath&BeyondのCOO(Chief Operating Officer)として、更に傘下のbuybuy Baby(ベビー用品を販売する大手小売店)の社長として任命をしたばかりです。前述のオムニチャネル強化の指揮を執るのでしょう。ハートマン氏は、True Value Company(トゥルー・バリュー・カンパニー)の社長兼CEOとして、卸売サプライチェーンを近代化および強化し、変化する小売環境に合わせたIT投資を加速したと言われています。実際に4,500店舗の全拠点にて、成長促進と収益増加に成功した手腕の持ち主です。

Bed Bath Beyondは大きく変われるのか。
引き続き、今後の動向に注目したいと思います。

松浦

Keiko Matsuura
Keiko Matsuura 商品販売サポート部門ディレクター