日本企業の皆さんから「この商品はアメリカで売れると思いますか?」という質問をよく受けます。

商品の基本は「消費者の生活を豊かにするモノ」です。それを知るには、アメリカの消費者が何を求めているかを見極め、競合他社の商品を様々な角度から知る必要がありますますので、丁寧に市場を調査することが必須です。

とはいえ、一般的に、トレンドに沿った商品は、市場の追い風を受けることになり非常に優位です。今回は、そんなトレンドにピタッとはまり、アメリカのクラウドファンディングで大ブレークをした商品をご紹介します。

アメリカ市場では「エコ・ナチュラル」はすっかり定着をしたトレンドですが、それでもこのキーワードに当てはまる商品は強いです。特に「コンポスト」は、カリフォルニア州デイビス市(エコ・ナチュラルの最先端を行く市です)で、5年ほど前から、市が生ごみを回収するコンポスト・プログラムを始めています。徐々に全米に広がりつつありますので、コンポストに対する消費者の意識も高いところです。

そして、この商品は、本当は自宅でコンポストをしたいけれど、無駄を無くして、自家製肥料を作りたいけれど、においも気になり時間もかかる、という都会に住むエコ意識が高い消費者の悩みを、見事に解消してくれています。

Lomi(ロミ)

Lomiのクラウドファンディングのページ

自宅で野菜くずや食品の残りを、簡単に肥料に変身させるディバイスで、カナダ発です。現時点での1台当たりの価格は399ドル。

60日間のキャンペーンを経て、現在はInDemandで先行予約を受け付けています。現時点ではおよそ19,000人のバッカ―から700万ドルを集め、引き続きその売り上げを伸ばしています。

そして、商品の優秀さはもちろんのことですが、「商品の魅せ方」が、このキャンペーンの大きな成功の秘訣でもあります。限られたキャンペーンページの中で、一目でわかる商品ベネフィットの説明、競合他社との比較表、分かり易い動画と写真、作り手の顔が見える安心感など、商品の魅力を上手に伝えています。

冒頭でアメリカ市場に進出する上で必須とお伝えしましたが、クラウドファンディングは、消費者の生の反応を見て、商品の市場性を確認するためには、非常に有効な手段です。

また、クラウドファンディング・キャンペーンに向けて、商品の魅せ方をブラッシュアップした結果、その後市場に販売する上での有効なコピーライティングやクリエイティブ・アセットがすべて整うことになり、一石二鳥の側面もあるのでした。

アメリカ市場のハードルが高いと印象を受けられるかもしれませんが、日本の商品の中には、消費者の痒い所に手が届くような気が利いた商品で、アメリカ市場でも十分通用する商品は存在します。

アクタスではアメリカ市場進出のサポートだけでなく、アメリカのクラウドファンディングでキャンペーンを実施するためのサポートも行っています。アメリカ進出を検討されている方は、ぜひこちらよりご相談ください。

アメリカ在住が20年を超え、アメリカの小売業界に10年以上従事していますので、直感として、いける商品かどうかの「何となく」の判断はできますが、それでも丁寧に市場調査をしてみる必要があるのでした。

そもそも、アメリカ人消費者にとって、本当に便利だと感じてもらえるかを、実際に使ってもらって、率直な意見を集めることも必須です。

皆さんの商品を中心に、その周りを取り巻くアメリカ市場を丁寧に調査することが大切です。その後の結論で、この商品はいける!となると、どうやって販売していくかの方法論を決めることになります。

Keiko Matsuura
Keiko Matsuura 商品販売サポート部門ディレクター