アメリカは、第3四半期が終了し、いよいよホリデーシーズン入りとなりました。本格的なホリデー商戦に向けて、第3四半期のアメリカ市場、消費者のトレンドのレポートがAmazonセラー向けツールのサービス会社としても評価の高いJungle Scoutより発表されています。米国の消費者1,100人を対象に行ったサーベイの結果をまとめた内容となっておりますので、今回はそのレポートの中より重要なトレンド指標をご紹介いたします。
消費者の購買トレンド
①消費者はますますオンラインでのショッピング、オンラインでのファイナンシャルテクノロジーを取り入れている
- 半数近く(48%)の消費者が”Buy now, pay later” オプションやクリプトカレンシーでの支払い方法を好んでいる。さらに、44%の消費者が、購入前に商品のディスカウントディールやクーポンコードがまとめて記載されているウェブサイトを確認している(Honey, Pricescout, Amazon assistant など)。
- オンライン上で同じ商品の販売価格を様々なウェブサイトで比較している消費者が多数。どのウェブサイトで買い物をするかの決め手はウェブサイトの使用のしやすさと価格比較のしやすさが重視されている。
②40%の消費者がソーシャルメディアにて購入商品をサーチする傾向にある。
- 商品サーチに特に使用されているプラットフォームは、Facebook, Youtube, Instagram, Tiktok。
- 4人に1人の消費者がファッションやビューティー系インフルエンサーをフォローしている。
- 半数以上の消費者(56%)がオンラインショッピングで友人やインフルエンサーからのお勧め商品を購入している傾向にある。
③消費者はブランドに対して説明責任(Accountability) と透明性(Transparency)を求めている。
- 58%の消費者がそのブランドから商品を購入するかしないかにかかわらず、そのブランドの社会運動に対する体制 を気にすると回答。
- 43%の消費者はブランドが社会問題に対して活発にアクションを起こしていることに好意を示したが、15%の消費者は好意を示さないと回答。
- 半数以上の消費者が、商品購入時に、社員・メンバーへの待遇が良いか、経営の透明性 、商品にローカル性があるか、エコ・フレンドリーなブランドかなどを気にしている。
④In-storeショッピング率はEcommerceとAmazonでのショッピング率にとても近い数でWalmartがin-store ショッピングのほぼ大半をしめている。
- 過去3か月、Amazonやオンラインにて買い物をしている消費者65%という結果に対し、Walmartにて買い物をしている消費者が63%と、オンラインショッパーと店舗でのショッパーの割合がほぼ同じとなっている。
- 56%の消費者が外に出る口実として店舗でのショッピングを好むと回答。54%の消費者がオンラインではなく店舗での買い物が普通にできるようになることを望んでいると回答。
- Covid-19(コロナ)の影響で、必須商品カテゴリー(グローセリー、OTC Medications, ビタミン・サプリメント、掃除用品、ビューティー・パーソナルケア商品、ペット用品)の需要率が高くなっている。その中でも、これらの商品の店舗での購入場所として第1位となっているのがウォルマート。
2021年ホリデーシーズンの予測
昨年との比較
4人に1人(24%)が今年のクリスマスは2020年よりも買い物をすると回答しています。その次に高い結果となっているのがハロウィーンとサンクスギビングという結果でした。

2021年ホリデーショッピングの時期
55%の消費者がサンクスギビング前までにホリデーショッピングを済ませると回答としています。
