マーケティングを考える上でも重要な「ターゲット世代」の区分。ミレニアルズ、またその次の世代であるジェネレーションZ(Z世代)という単語は耳にすることも多いと思います。ミレニアルズは1980 年代から 2000 年初めに生まれた世代を、ジェネレーションZは1990年後半頃から2012年頃に生まれた世代を指します。

By Cmglee – Own work, CC BY-SA 4.0

最近業界紙やニュースでは、その次の世代である「Generation Alpha(ジェネレーション・アルファ、α世代)」のことをよく見かけるようになりました。一般的に、2010年から2024年に生まれた子供たちのことが、ジェネレーション・アルファと呼ばれます。

ミレニアルズを親に持ち、オンラインビジネスやサービスが急成長する中で生まれた世代ですね。近年各ブランドのマーケティング部門は、この世代へ資金を投入し始めていると言われています。

ジェネレーション・アルファがつくる新時代

現在、ジェネレーション・アルファの最年長は11歳ですが、次世代の消費者、というよりは、すでに親や周りの大人の購買に影響を与えていることが示唆されています。そんな彼らの特徴とはどういったものなのか、“ジェネレーション・アルファ”という言葉の生みの親である、Mark McCrindleの見解を参考に見ていきましょう。

ジェネレーション・アルファの特徴

  • InstagramやiPadが世に出てきた2010年以降に生まれた彼らは、ジェネレーションZよりさらに「デジタルネイティブ」であり、生まれた時から「アプリ」が身近にある世代。AmazonやTiktokなど、アプリ内での支払い・課金が当たり前として育っている。
  • 社会に対して発信を行い、変化を起こすことを厭わない。#MeTooや#BlackLivesMatterのハッシュタグを用いたムーブメントの社会への影響を間近でみており、発信することでの社会への影響を与えることを知って成長している。
  • サステナビリティや社会的平等といった問題に関心が深いのはミレニアルズやZ世代と同じ。だがこれまでの世代とは異なり、非常に若いうちからアクティビズムを受け入れており、行動を起こすことに積極的。
  • この世代の米国人は、外国生まれの両親を持つ場合や、自分自身も外国生まれの子供の割合が高く、どの世代よりも多様性がある世代となる。異なる背景を受け入れることが当たり前であり、人種的な区分という考えは、現在の米国に存在するほど彼らには存在しなくなる可能性が高い。
  • 一方で、アメリカ社会では富と所得の不平等がますます拡大し、貧富の差が広がる。この世代は大きな経済的不平等に直面するだろう。
  • この世代にとってテクノロジーとは、自分とは別のものではなく、むしろ「自分の意識やアイデンティティと共にあること」と捉えるだろうと予測されている。その観点からも、この世代の多くは、物理的な世界よりも”バーチャル”な世界を好む傾向が強くなる可能性が高く、創造性を発揮する機会も増えると考えられる。
  • アプリやAI、自動車運転などのテクノロジーの進化に伴い、買い物や家事、移動時間など様々な時間の短縮ができるようになる。その分、自身の趣味や情熱を大切にし、メンタルウェルネスを優先し、教育や知識の向上を求めるようになる。
  • テクノロジーの進化と大学の学費の高騰が相まって、この世代は従来の教育を拒否し、別の手段で学ぶことを求めるようになる可能性が高い。この姿勢から、若いうちからのフリーランスでの仕事の獲得や、起業の増加を促進するとともに、一つの仕事ではなく多種の仕事を持つような働き方が当たり前となる。

今後に向けて

ミレニアルズが、本来Generation Yと呼ばれたように、ジェネレーション・アルファにも時代を表した呼び名が必要では、とも言われているようです。マーケティング用語ではありますが、どういった名前に変化するのかは気になるところです。

ミレニアルズやZ世代からの流れを引き継ぎつつも、更にかなり若い時代から社会に対する影響力が強くなる世代と捉えています。またブランドへの影響も強くなり、ブランドの在り方にも影響をもたらすと考えられます。すでに多くのブランドやマーケティング会社がこの世代に向けてのリサーチを進め、資金を投入しているのも納得できるかと思います。今より更に時代が動くスピードは加速しています。どの企業にとっても、しっかりと情報を収集しつつ、時代を見極めて遅れることなく動いていく必要があると言えるでしょう。

Actus staff
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