2024 年11 月15日、テキサス州の連邦裁判所は、労働省が定めた「ホワイトカラーエグゼンプト従業員の最低給与基準の引き上げ」規則は労働省の持つ 権限を超えたものであった、と判決を下しました。これにより、2024年7月1日から適用された引き上げは無効となり、2025年1月1日に予定されてい た追加の引き上げも実施されません。また、3年ごとに自動的に実施される予定だった給与引き上げも廃止されました。
結果として、最低給与基準は2024年7月1日以前の水準に戻されました。これにより、経営職、管理職、専門職のほとんどの従業員は週684ドル(年 間35,568 ドル)以上の給与を受ける必要があり、2024年の規則で求められていた週844ドル(年間43,888ドル)には届きません。高度な補償従業員 の分類に該当する従業員は、年間107,432ドル(以前は132,964ドル)以上の給与を受ける必要があります。
7 月1日の改定が理由で、7月1日に昇給を行なった場合は、この連邦裁判所の判決を理由に、昇給を取り消すことが法的には可能です。ただし、既に 支給した金額を7月1日に遡って回収したり、ノンエグゼンプト化した場合のFLSAステータスの取り消しを行なったりすることはできませんのでご注 意ください。
※尚、ニューヨークやマサチューセッツ、カリフォルニア州など多くの州が州法により独自の基準額を設けておりますので、そちらの確認は必要です。連邦基準額より州の基準額が高額であれば、州法遵守が必須です。
※こちらの記事は法的なアドバイスを提供するものではありません。法的な対応が必要な場合は弁護士事務所にご相談ください。
詳しいアドバイス、また、ご相談はこちらまでお問合せください→info@actus-usa.com
#アメリカ人事 サポート #アメリカ人事相談 #アメリカ人事サポート#アメリカ人事労務,
#Employee handbook#アメリカ 従業員ハンドブック#アメリカ進出 従業員管理